「30年前の小野寺工務店との勝負が始まります!」と「T様邸のスケルトン式本棚のアップデート」の巻/2026年1月号
世田谷区で、A様邸の家づくりが始まりました。30年前に当社で建てさせていただいたお住まいの建て替えで、今回は完全分離型の二世帯住宅となります。当時の写真を拝見すると、そこには30年前の小野寺工務店の家づくりと、若かりし頃の社長の姿がありました。30年前に建てた家に負けない住まいを目指して、30年前の小野寺工務店と、いざ勝負です。
目次
1.小金井市・T様邸(回遊動線の注文住宅)
2.調布市・K様邸(段差で空間を区切る家)
3.世田谷区・A様邸(完全分離の二世帯住宅)
◎小金井市・T様邸(回遊動線の注文住宅)
下の写真は、先月の当ブログでもご紹介した、T様邸のスケルトン式本棚です。「本はほどほどに収納したい」「窓からの光はできるだけ通したい」というT様のご要望をもとにつくったものですが、その後、ちょっとした仕様変更がありました。

こちらが、仕様変更後の本棚です。どこが変わっているかわかりますでしょうか?(超難問です)
実は、棚板の階段側に背板を追加しています(黄色い矢印の先です)。T様とお話ししている中で、「小さな置き物を置くかもしれない…」という話になり、「それなら落下防止用の背板を付けておきましょう」ということになったのです。

ちなみに、本棚の一番下には床用コンセントも仕込んでいます。ピカピカ光る電飾系の飾りも、これならすぐに置けそうです。

話は変わって、下の写真は、T様邸の内壁に貼った「KOBAU(コバウ)」というドイツ製の紙クロスです。ザラッとした手触りで、なかなか味わいのある雰囲気の紙クロスですが、実はまだ内装仕上げの途中段階です。
このあと、この上から「プラネットウォール」というヨーロッパ漆喰を塗っていきます。プラネットウォールは、天然の消石灰、白亜、大理石、珪石などを主成分とした100%天然由来の塗り壁材です。

こちらが、そのプラネットウォールです。コテ仕上げ用の「カルクフィール」や「マーブルフィール」などいくつか種類がありますが、今回はローラー塗り用の「フェザーフィール」を使います。

フェザーフィールの粉末を水で溶き、攪拌しているところ。このあと1時間ほど練り置きしてから、塗装作業に入ります。

フェザーフィール塗装中のひとコマ。黄色い矢印の先が少し濃く見えるのは、この部分が二度塗り目に入っているためです。

フェザーフィールの施工が完了しました。上品でやわらかな印象の内装に仕上がりました。ちなみに、写真中央に写っているフックはハンモック用のものです。

またまた話は変わりますが、下の写真はエアコン用の配管穴です。「後日エアコンを設置するので、あらかじめ穴を開けておいてほしい」というご依頼があり、先に施工しておきましたが、穴の中に何かがぎっしり詰まっているのがわかるでしょうか。

穴の中に入れているのがこちら。袋詰めにしたセルロースファイバーです。エアコンを取り付けるまでの間とはいえ、内部がスカスカの配管穴は断熱性能を大きく損なうので、何か対策できないかと考え、辿り着いたのがこの方法です。本当は袋に入れず、ギュギュっと詰め込みたいところですが、そうするとエアコン設置時の作業が大変になるので、今回は、袋詰め方式を採用しました。十分とは言えないですが、何も入れないよりは、かなりましになると思います。

最後に、外壁工事が終わり、足場が外れた T 様邸の外観写真を載せておきます。総二階建ての、すっきりとした印象の外観です。完成まで、あともう少しです。

◎調布市・K様邸(段差で空間を区切る家)
K様邸の基礎工事が完了しました。今回は、小野寺工務店こだわりの「基礎下断熱仕様」の基礎が、どのようにできあがっていくのかを、現場写真とあわせて振り返ってみたいと思います。
基礎をつくるために地面を掘り下げた状態です。一段深くなっている溝には、耐震性を高めるための地中梁が入ります。

地面の上に断熱材を敷き詰め、さらに基礎の外側にあたる部分にも断熱材を立ち上げています。この断熱材で囲まれた箱の中に、コンクリートの基礎をつくっていきます。
※地面の上に直接断熱材を敷いているわけではありません。砕石敷き→防湿シート→捨てコンクリート打設→砂で不陸調整(ふりくちょうせい/凸凹を平らに整えること)、といった工程を経たうえで、断熱材を敷いています。

断熱材で囲った中に配筋を組みました。一部、配筋が密になっているところがありますが、そこが地中梁です。

コンクリートの打設が始まりました。コンクリートを流し込む人、撹拌棒(バイブレーター)で気泡を抜く人、二人一組で作業を進めていきます。


底面へのコンクリート打設が完了しました。この状態で、コンクリートがしっかり固まるまで数日間養生します。

底面のコンクリートが固まったのを確認してから、立ち上がり部分の型枠を組んでいきます。このあと、型枠の中にコンクリートを打設します。

そして、こちらができたての基礎です。周囲の白い部分が断熱材になります。

断熱材が傷つかないよう、上から保護用のモルタルを塗りました。これで、基礎工事は完了です。

さて、基礎工事そのものは当社の標準仕様で、特別難しい工程はなかったのですが、実はK様邸では、現場前の交通整理がものすごく大変でした。下の写真が敷地前面の道路です。駅に近い片側一車線のバス通りで交通量が多く、当日は交通整理のスタッフが5人必要になりました。


さらに、生コン車を停める位置にバス停があったため、事前に京王バスさんと協議を行い、臨時のバス停を設置しました。近隣のみなさまには、当日たいへんご迷惑をお掛けしたことと思います。上棟時など、今後も一時的にご不便をお掛けすることがあるかと思いますが、なにとぞご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

◎世田谷区・A様邸(完全分離の二世帯住宅)
世田谷区で、新しく家づくりが始まりました。30年前に当社で家を建てさせていただいたA様邸の建て替えです。ラムダサイディングと木製サッシを組み合わせたステキなお家でしたが、息子さんご家族との同居をきっかけに、完全分離型の二世帯住宅に建て替えることになりました。
打ち合わせにうかがった際、30年前の家づくりの時の写真があり、そこには当時の社長の姿が写っていました。「わ、若い…」。ともあれ、30年前に建てた家に負けない、ステキな家を建てたいと思います。30年前の小野寺工務店との、時を超えた勝負が始まります。
こちらが30年前に建てさせていただいたA様邸。フィルムカメラで撮影した外観写真を、スキャンした画像です。

そしてこちらが現在の様子。惜しいと思いつつも解体し、現在は更地になっています。地鎮祭の準備中の写真です。

地鎮祭のひとコマ。今回は、神主さんが女性の方でした。

(続く)