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「北欧デザインとアメリカンデザインは合う!Y様邸完成レポート」と「軒天の留め加工は大変だ!の巻/2025年4月号

Date:2025年4月30日 |

北欧テイストを目指して家づくりが始まったY様邸が、ついに完成しました!写真たくさんで紹介していますので、ぜひご覧ください。

目次
1.調布市・K様邸(スキップフロアと大きな土間のある家)
2.練馬区・Y様邸(北欧テイストの2階建ての家)
3.西東京市・I様邸(鳥さん部屋と円形洗面室のある家)
4.三鷹市・O様邸(家族全員の個室がある注文住宅)

 

◎調布市・K様邸(スキップフロアと大きな土間のある家)

こちらになんて書いたらいいのやら、本当に申し訳ないのですが、今月もK様邸の外観は撮影できませんでした(泣)。長期戦になりそうです。もうしばらくお待ちください。

なにも載せないのはさみしいので、撮影済みの屋内の写真を1枚載せておきます。壁面に造作した大型書架です。


 

 

◎練馬区・Y様邸(北欧テイストの2階建ての家)

昨年9月から家づくりが始まったY様邸が完成しました。当初は「北欧デザインの家にしたい」というご要望だったのですが、家づくりが進むうちに徐々にアメリカンテイストが混ざり込んでいきました。どんなふうに仕上がるのか、工事中は少々不安もありましたが、できあがった家は想像以上に素敵な印象!北欧デザインとアメリカンデザインの相性が良いというのは、新しい発見でありました。

以下、Y様邸の完成写真をご紹介していきます。

まずは、外観写真から。グレーの塗り壁で仕上げた、すっきりとした印象の外観です。最近はベランダを設けない家が増えていますが、Y様邸にもベランダはありません。洗濯物はガス衣類乾燥機「乾太くん」と室内干しで乾かすスタイルです。布団だけは室内干しというわけにいかないため、2階の窓枠の下に布団干しバーを取り付けています。


 

続いて玄関ホール。スモーキーブルーとでもいうのでしょうか?どこか懐かしい色合いの玄関ドアと、レトロなデザインの照明器具の組み合わせが落ち着いた印象です。壁に取り付けたスイッチは、これまたレトロな雰囲気のアメリカンスイッチです。


 

玄関側から家の中を撮影した一枚。階段の手すりはもともと黒く塗る予定でしたが、錆び止め剤を塗った状態のグレーの手すりをたまたまご覧になったY様が「この色の方がいいかも」とおっしゃり、最終的に黒からグレーへと仕上げの色を変更しました。


 

こちらは、別の角度から撮影した玄関です。シューズクロークの壁にはOSB合板を採用しています。廊下の右側には異なる色合いの扉が並んでいます。手前が洗面脱衣室、奥がファミリークローゼットの扉で、いずれも無垢材で製作された引き戸です。


 

廊下を進んだ先には、奥様の趣味のお部屋があります。壁一面に造り付けの収納棚(本棚)を設置。手前の白い扉は収納スペースになっています。


 

1階の主寝室です。少し分かりにくいですが、写真右側の壁にはイエローの壁紙を貼り、アクセントウォールとしています。床材はこの部屋に限らず、家全体でオークの無垢材を使用しています。


 

玄関の方に戻り、ガス衣類乾燥機「乾太くん」のある洗面脱衣室。乾太くんを置く台は、もともとスチール製の既製品でしたが、「少し味気ないかも」とY様よりご相談いただき、造作で製作しました。背面の筋交い部分のみ既製品の部品を流用しています。


 

壁の色がおしゃれな1階、階段下のトイレ。収納扉を付けずにオープンな棚を設置しました。


 

では階段を上って2階へ。階段を上がりきった正面の壁は耐力壁で、耐震構造上、筋交いが必要なのですが、「筋交いあらわし」にして圧迫感をなくしています。


 

2階リビングです。左側にはキッチンがあります。


 

ロフトに設けた室内窓からはリビングを見渡せます。この室内窓はリクシルの「デコマド」です。下半分ははめ殺し(FIX)のチェッカーガラス、上半分は開閉できる透明なガラスになっています。


 

キッチンの腰壁は濃いグレーのモールテックス仕上げ。コンロ前のアイアンフレームのガラス窓と、キッチン背面に貼ったサブウエイパネルなど、キッチン周りはブルックリンスタイル風の空間になっています。


 

キッチンの後ろにはパントリーを設置。コンロ側の壁に貼った紺色の小さなタイルなど、細部にまでこだわったおしゃれなキッチンに仕上がったと思います。


 

キッチン横に設けた「角丸の下がり壁」。下がり壁をくぐった先には洗面スペースと2階トイレがあります。


 

パープルの壁紙を貼った幻想的な2階洗面スペース。お施主様支給のステンレス製の手洗いボールと、ステンレスの縁取りが個性的な鏡を設置しています。


 

最後に、先ほど紹介した「筋交いあらわし」の笠木(かさぎ)部分をアップで撮った写真を載せておきます。先々月の月刊小野寺工務店に書いたように、筋交いが笠木から突き出ているように見ますが、実際には、一枚の板を筋交いの形状にあわせて凸凹にカットし、両サイドから挟むように組み合わせて、接合部分を目立たないように消しています。当社が得意な(そして好きな)造作のひとつです。


 

 

◎西東京市・I様邸(鳥さん部屋と円形洗面室のある家)

小野寺工務店では、スタッフがそれぞれ、日々の工事状況を撮影して自由にアップロードできるストレージがあります。ある日、大工の野口が、軒天にウエスタンレッドシダーを貼る工程の写真を大量にアップしていました。
この工程は、体力的にかなりハードな作業であるうえに、目地を均等に、すっきりと美しく仕上げるのにもとても苦労します。そのわりに、軒天はひとの目から遠い位置にあるせいか、できあがりをあまり褒めてもらえないという、不遇な作業でもあります。
野口大工はきっと、「こんなにきれいに仕上げましたよ」という思いを込めて、たくさんの写真をアップしたのでしょう。そんな彼の気持ちを汲んで、写真多めで紹介したいと思います。渾身の作品、見てあげてください。

軒天にウエスタンレッドシダーを貼る野口大工。


 

角の「留め」をきれいに仕上げるのが、最大の難所です。ちなみに「留め(留め加工)」とは、2つの部材を45度やその他の角度で切り出し、接合部分を直角に仕上げることをいいます。


 

きれいに仕上がった軒天の写真を載せておきます。野口大工も納得してくれるでしょう!


 

続いて、屋内の造作工事の様子をご紹介します。I様邸では、水回りに特徴的な造作がたくさんあるので、そのあたりを中心にレポートしていきます。

キッチンの床材はリノリウムです。化学建材と誤解されがちなリノリウムですが、実際は亜麻仁油、石灰岩、木粉などの天然素材を組み合わせて作られた、環境負荷の低い自然素材です。


 

I様邸のキッチンは、海外製の輸入キッチンです。代理店から派遣された専門の職人さんが3人やってきて、丁寧に据え付けてくれました。


 

前回のブログで”絶対安心”の水漏れ対策について書いた、2階の在来工法の浴室です。特注のFRP製防水パンが、きれいに収まりました。このあと、防水パンの内側に浴槽を作り、壁と天井にはサワラの無垢材を貼っていきます。サワラはヒノキの兄弟のような針葉樹で(見た目もほとんど同じです)、ヒノキよりも水に強いという特長があります。
浴室の窓の向こうにはインナーバルコニーがあり、露天風呂のような雰囲気になる予定です。


 

さて、下の「作りかけの野球場の建築模型」のような物体、何に使うものかわかりますか?


 

答えは、洗面台を設置するための台座です。複雑な形状のため、同じサイズの型紙をまず作り、それをもとに木材をカットして組み上げています。最終的にどんな洗面台ができあがるのか?乞うご期待ください。


 

こちらは洗面室に設けた床下点検口。「できるだけ目立たないようにしたい」というご要望を受け、既製品は使わず、床材(無垢の杉板)に合わせて造作しました。


 

開けるとこんな感じです。


 

 

◎三鷹市・O様邸(家族全員の個室がある注文住宅)

基礎の配筋工事が終わり、第三者機関(JIO)による配筋検査を行いました。ピッチ幅(鉄筋同士の間隔)や、かぶり厚さ(基礎ができあがった時の、コンクリート表面から鉄筋までの距離)などを丁寧にチェックしてもらいます。
配筋の下やまわりが白く見えるのは、あらかじめ基礎用の断熱材を敷き込んでいるためです。断熱材で器をつくり、その内側に基礎を施工する――この方法を「基礎断熱」といいます。最近、基礎断熱を採用する会社が増えてきていますが、そのほとんどが簡易的な基礎断熱で、基礎の底面の一部と立ち上がりの内側に断熱材を入れているだけだったりします。それでも昔ながらの床断熱に比べると、断熱性能は上がるのですが、当社では、基礎全体をすっぽり断熱材で包み込むことで、最大級の断熱性能を実現しています。


 

その後、コンクリート打設などの工程も順調に進み、基礎が完成しました。こちら側から撮ると普通の平らな基礎に見えますが…


 

反対の道路側から見ると、基礎の半分が高基礎になっていることがわかります。最初の難工事、無事に完了です。ホッ。


 

基礎の外側が、塗りムラのようになっているのは、基礎の外側の断熱材にベースコートという保護塗料を塗っているからです。このあと仕上げ材を重ね塗りして、きれいな基礎に仕上げていきます。


 

(続く)

 

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