東京・調布の注文住宅は小野寺工務店

おかげさまで創業60周年

フリーダイヤル0120-405-233(月-土/9:00〜18:00)

月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

「なんの変哲もないデザインに隠された匠の技」と「パッシブハウスはエアコン1台で家全体が冷える!」の巻/2023年6月号

Date:2023年6月30日 |

今月の月刊小野寺工務店は、T様邸の大工工事と、I様邸の防蟻工事~気密検査~電気打ち合わせ~充填断熱工事の様子をレポートします。

目次
1.西東京市・T様邸(パッシブハウス認定を目指す家)
2.調布市・I様邸(本棚いっぱいリビングの家)

 

◎西東京市・T様邸(パッシブハウス認定を目指す家)

充填断熱と付加断熱工事、気密施工といった住宅性能に大きな影響を及ぼす工事を無事に終えたT様邸。今月は、粛々と進む大工工事の様子からレポートを始めたいと思います。

まずは一見なんの変哲もないデザインに見える階段の手すり。柱が手すりの中を通り抜けるようなデザイン(1)になっているのですが、この通り抜ける部分の内枠の角度と反対側の接合部(2)の角度をぴったり合わせるのがなかなか大変で、少々難しい造作でも難なく作る熟練の鈴川大工も、これにはかなり苦労をしたみたいで、珍しく「大変だった」と何度も言っていました。


 

こちらが、T様邸担当の鈴川大工。どんなに難しい造作でも笑顔で対応してくれるスーパー大工です。


 

これも鈴川大工の丁寧な仕事ぶりがわかる写真。キッチンの袖壁の上に目隠しを兼ねた化粧柱を立てるのですが、仕口の穴(1)を掘って、化粧柱の端が笠木(2)の中に埋まる形状にすることで、仕上がりをスッキリきれいにする工夫です。


 

ちなみに、笠木の上に柱をドーンと立てて釘やネジで固定する方法を「源造」といいます。新築時は源造でもきれいに仕上がるのですが、数年後、木材が乾燥してくると隙間が空いてきて見苦しくなることがあるのです。

これも鈴川大工の仕事。リビングに設置する黒板の粉受けです。


 

書斎に造作したL字型テーブル。これもメイドバイスズカワです。壁の中に補強材を入れることで、手前の細い脚一本でテーブル全体を支えているように見えるデザインです。


 

あまりしつこく書くと怒られそうなので、鈴川大工の話はこのあたりで切り上げて、別の話題に移ります。

下の写真は2階の天井部分に設けた天井エアコンの設置スペース。T様邸の冷暖房は、天井裏に設置するこの天井エアコン(冷房用)と、床下に設置する床下エアコン(暖房用)の2台でまかなう予定です。それぞれ10帖用の一般的なエアコンを使用します。

T様邸の延床面積は約30坪。この大きさのパッシブハウスの場合、1階と2階の間に10帖用のエアコンを1台設置すれば、一年中家全体を快適な温度に保てる計算なのですが、冷暖房についてはある程度余裕を見ておいた方が良いという判断で、今回は2台設置しています。


 

断熱材を使って天井裏に作った冷気の通り道。天井エアコンから吹き出した冷たい空気はこの通路を通って、2階の主寝室、子供部屋、吹き抜け空間に分配され、さらに吹き抜けを経て1階全体を冷やす仕組みです。


 

2階の天井板に設けた天井エアコン用のルーバー。ここから冷たい空気が各部屋に降りてきます。


 

家の外はどんな具合になっているかと言いますと、外壁材のガルバリウム鋼板を板金職人さんがせっせと貼ってくれています。T様邸では横貼りの、しかもデザイン性の高い一文字葺きという貼り方を採用しています。

※一文字葺きの仕上がりが気になる方はこちらの事例をご覧ください→薪ストーブと地下室と巨大木製サッシのある家


 

屋根材もガルバリウム鋼板です。色はウグイス色。パッシブハウス認定を取得するには、日射反射率の高い色を選ぶ必要があり(黒とかグレーは日射反射率が低くてNG)、そのため屋根は反射率60%のウグイス色、外壁は反射率67%のアイボリーにしています。パッシブハウス認定のために選んだ色ですが、ウグイス色の屋根は晴れた日に見るとすごくきれいです。


 

 

◎調布市・I様邸(本棚いっぱいリビングの家)

前回上棟の様子をレポートしたI様邸、家づくりは順調に進んでいます。

下の写真は決められた高さまでしっかり防蟻剤を塗りましたよ!という写真。小野寺工務店では、ホウ酸塩を主成分としたボラケアという防腐防蟻剤を使っています。ホウ酸塩は八百屋さんで売られている野菜の中にも含まれる自然成分で、人はもちろんワンちゃん、ネコちゃんが舐めても無害ですが、シロアリが食べると体内の代謝が阻害されてすぐに死んでしまいます。


 

2階の窓周りにもしっかり塗っておきます。


 

サッシの枠にもしっかり塗っておきます。


 

防蟻処理が終わると、気密防水施工に取り掛かります。職人さん(古川さん)が塗っている黄色い塗料はゴールドコート。乾くとゴムのようになって、強力な防水性能と気密性能を実現します。


 

ゴールドコートは二度塗りで仕上げます。下の写真はしっかり2回塗りましたよ!という写真です。


 

隙間ができやすいサッシまわりなどは伸び縮みするジョイントテープで補強してから、ゴールドコートをしっかり塗っておきます。高い気密性能を実現するには、こういった細かな作業が大切です。


 

こちらは気密施工後に行った気密検査の様子。気密検査は、いつもコンフォートという会社の室さんにお願いしていたのですが、前回のT様邸の気密検査を最後にお仕事から引退されたので、今回から別の会社の方にお願いしています。(検査結果の数値を見て、すごいですねと言っていただきました。ありがとうございます。励みになります。)


 

ちなみにこちらが引退されたコンフォートの室さん。長い間お世話になりました。本当にありがとうございました。


 

気密検査が終わると電気打ち合わせを行います。電気打ち合わせは、コンセントの位置や数、スイッチの場所、照明の取付位置などを、現地でひとつずつ確認していく作業のこと。お客様が見てわかりやすいよう、あらかじめコンセントやテレビドアホンの位置に紙やテープを貼っておきます。


 

電気関係だけでなく、造作工事の仕様についてもできるだけ確認していただくようにしています。下の写真のピンクテープには、ここにロールスクリーンつけますよ!ロールスクリーンの本体は天井に設けたニッチに収納しますよ!という内容が書かれています。


 

こちらも造作工事の確認用のシート。キッチンのワークトップの上に10センチ角のタイルを貼るのですが、そのタイルの中に奥様が購入された魚の図柄のタイルを混ぜるのです。下の写真の水色の紙は、お魚タイルを入れる場所を示しています。せっかくの図柄がキッチン水栓などで隠れないように、ここで大丈夫でしょうか?という確認用です。


 

電気打ち合わせの様子。手前がI様の奥様。向こう側の男性は電気工事の職人さんです。照明の位置を確認中です。


 

電気打ち合わせから約1週間。充填断熱工事が終わりました。


 

壁の中に隙間なく充填されたセルロースファイバー。セルロースファイバーは断熱性や調湿性のほか、吸音性にも優れているので、断熱工事が終わると、現場が静かになります。


 

もう一枚、充填断熱工事完了の写真を載せておきます。壁の中はもちろん、天井裏にもたっぷりセルロースファイバーが入っています。


 

 

(続く)

 

アーカイブス

このページのトップへ