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月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

「工務店冥利、大工冥利に尽きるS様邸の大工工事の数々」と「床断熱とは一味違う小野寺工務店の基礎断熱工事」の巻/2021年12月号

Date:2021年12月27日 |

新型コロナとそれにともなうウッドショックに翻弄された2021年もあとわずか!今年最後の月刊小野寺工務店をお届けします。

[突然ですが、求人のお知らせです]
家づくりほど面白くて、やりがいのある仕事はないと思っているのですが、建築業界はどこも人手不足で、小野寺工務店も例外ではありません。
小野寺工務店では現在、施工管理、インテリアコーディネーター、設計アシスタントなどのスタッフを募集しています。小野寺工務店が取り組んでいるパッシブハウスなどの超高気密高断熱の家づくりや、建築家との家づくりに興味のある方は、ぜひ採用担当の門馬(モンマ)までお電話(0120-405 –233)かメール(monma@onodera-koumuten.com)をお送りください。建築やモノづくりが好きな方からのご応募を首を長~くしてお待ちしています。


目次
1.世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)
2.府中市・N様邸(セカンドリビングのある二世帯住宅)

 

◎世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

今月はS様邸の付加断熱(外断熱)工事の様子からレポートを始めたいと思います。

下の写真はS様邸の建築現場に運び込まれた大量のEPSボードです。EPSボードは南極の昭和基地にも使われている付加断熱用の断熱材です。建物全体を覆うように施工するため、かなりの量が搬入されてきます。


 

EPSボードは、わかりやすく例えると発泡スチロールのような素材です。そのEPSボードをスタイロボンドという専用の接着剤を使って外壁全体に隙間なく貼っていきます。


 

EPSボード一枚一枚に丁寧に接着剤を塗る左官職人さん。


 

下の写真のように、下から上へ、パズルをはめ込むように外壁全体に貼っていきます。ちなみに建物の壁が水色なのは、ウェザーシールという防水塗膜塗料を塗っているためです。


 

きわめて高い断熱性能を実現するEPSボードにも短所があり、それは発泡スチロールのような固さのせいで、釘やビスの保持力が弱いという点です。そのため、雨樋や換気口カバーなど、外壁にビス止めを行う必要がある箇所には、あらかじめ下地材を入れておく必要があります。物干し金具や屋外コンセントなど、外壁にビス止めするものはかなりの数があるので、下地材を漏れなく入れるのは、なかなか骨の折れる作業です。

雨樋の取り付け位置などは間違いやすいので、下の写真のように、あらかじめ壁に記入しておきます。



 

EPSボードを隙間なく貼り終えると、その上から、ベースコートという接着剤兼保護材を塗っていきます。下の写真は、2階部分のベースコート塗装が終わったS様邸です。写真ではわかりづらいと思いますが、ベースコートを塗る際、補強用のメッシュ素材も一緒に施工していきます。ですので、塗るというより塗り込むという表現のほうがしっくりくる作業です。


 

外壁全体にベースコートを塗り込んだら、しっかり乾くのを待ち、最後に外壁用塗り壁材のガルデを塗っていきます。ガルデは大理石の粉末を主成分にした天然素材の塗り壁材です。


 

ガルデの塗装が無事に終わったS様邸。


 

雨樋の取り付けも完了しています。取り付け金具の下にはちゃんと補強用の下地材が入っています。


 

外壁工事だけで長く書いてしまいました(汗)。ここからは、屋内工事の様子を駆け足でレポートしていきます。

先月号で紹介した鉄製の吊り階段。このまま塗装して仕上げることもできるのですが、S様邸の吊り階段はもうひと手間かけて、踏み板を木で作っていきます。


 

このように鉄製の踏み板を木の箱でパッケージングするようにして木製の踏み板を作っていきます。なぜこんなに手の込んだことをするのか?といいますと、S様のイメージ通りの吊り階段を実現するためです。どのような意匠の階段に仕上がるか、それは来月号か再来月号で紹介したいと思います。(焦らすつもりはまったくないのですが、写真を撮る前に養生してしまったのです…)


 

こちらは吊り階段の真上に設置したロフトに上がる木製階段です。南側から明るい日差しが入るロフトスペースです。


 

下の写真はS様邸の大きな吹き抜けスペースです。下の方に、吊り階段のロッドが見えています。そのロッドの上に写っている異常なほど太い梁にご注目ください!420ミリ厚のLVL材です。右側から交差している梁が一般的な210ミリ厚の梁なので、その太さがわかっていただけると思います。S様邸では、大開口の吹き抜けと間仕切りのない開放的なリビングを実現するため、この極太の梁を2本いれています。ちなみにLVL材というのは、Laminated Veneer Lumberの略で、日本語では単板積層材と呼ばれる構造用の加工材です。


 

吹き抜けを2階から撮影した写真です。手すりの下の部分にポリカーボネート製の透明の板を入れるのですが、そのための倹飩(けんどん)という嵌め込みの構造を大工が作っています。


 

洗面化粧台の造作も始まっています。間接照明で手元を照らすステキな洗面化粧台に仕上がる予定です。


 

造作中のテレビボード。背面にバンピーウォールという天然石を施工するため、全面に補強下地材を入れています。


 

キッチンの背面収納用の部材が家具屋さんから届きました。現場で塗装して乾かしているところです。


 

組み立て完了!


 

 

◎府中市・N様邸(セカンドリビングのある二世帯住宅

順調に工事が進むN様邸。今回は基礎工事から上棟の様子までを紹介したいと思います。

下の写真は、基礎の配筋工事を行う前のN様邸の敷地です。敷地の底面が凸凹していますが、耐震等級3を取得するため、N様邸の基礎には地中梁(ちちゅうばり)という基礎をより頑丈にするための構造体を作ります。凹んでいる部分は地中梁を作るための溝です。白いボードは基礎用断熱材のパフォームガードです。


 

パフォームガードを基礎の側面に立てていきます。


 

続いて底面にもパフォームガードを入れていきます。底面の凹凸にあわせて、丁寧に隙間ができないように敷いていきます。このように基礎の外周と基礎の下に断熱材を入れ、基礎全体を断熱材で覆うようにする工法のことを「基礎断熱」や「基礎下断熱」と言います。日本の注文住宅では、床下に断熱材を入れる床断熱が主流で、基礎断熱はまだまだ少数派ですが、パッシブハウス(https://passivehouse-japan.org/ja/concept/)など、断熱性能の極めて高い住宅を作るためには必須の工法です。


 

パフォームガードを敷き終えると、配筋工事が始まります。下の写真の中央、配筋が密になっている部分が地中梁になるところです。


 

底面のコンクリートの打設が終わりました。これから立ち上がり部分の型枠を設置していきます。


 

下の写真のように、基礎の外周部については基礎用断熱材のパフォームガードとコンクリートの基礎が一体化するように型枠を設置していきます。


 

型枠の設置が完了したら、コンクリートを流し込んでいきます。


 

N様邸の基礎ができあがりました。



 

パフォームガードの上から保護用の塗料を塗り、上端部に蟻返し板金を施工して、基礎工事完了です!


 

基礎完成後、休むことなく、次の工事に取り掛かっていきます。上棟を前に足場屋さんが足場を組んでいきます。


 

土台となる木材に防蟻剤のボラケアを塗る職人さん。ボラケアはホウ酸系の防蟻剤で、人間も犬も猫もホウ酸を体内で分解できるため人畜無害です。シロアリがホウ酸を食べると、胃の中に住むバクテリアが死んでしまいます。シロアリはそのバクテリアがいないと口から取り込んだ木を消化できないので、結果としてシロアリも死んでしまうというしくみです。


 

土台を組む大工を足場の上から撮影しました。一般的な床断熱の場合は、この土台の間の正方形や長方形のスペースに断熱材を入れていきますが、小野寺工務店ではすでに基礎の下に断熱材を入れているため、土台の間に断熱材を入れることはありません。


 

上棟が始まりました。


 

上棟の様子その2。冬晴れの上棟日和です。


 

上棟の様子その3。クレーンの操縦席で写真撮影を行っているのはN様のご主人とお子様です。上棟の合間の微笑ましいひとコマです。


 

[おまけの写真]
もともと住んでいた家を建て替えて新しく家をつくるN様邸。以前の家にあった背比べの跡が残る大黒柱を新しい家に移設する話は、先々月の月刊小野寺工務店10月号で説明しましたが、古い家から持ってくるのは、大黒柱だけではなく、下の写真の障子も新しい家の小上がりの畳スペースの間仕切りとして再利用します。

障子を入れる場合、大工工事の早いタイミングで敷居と鴨居を作る必要があります。下の写真は、敷居と鴨居を作るために障子の寸法を測りに来た会長の後ろ姿です。古い家から取り外した障子も大黒柱も小野寺工務店の倉庫で大切に保管しています。破れた障子紙はもちろん貼り直します。どんな具合に再利用されるか、乞うご期待ください。


 

(続く)

 

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