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MM様邸のステキな掘り下げ式立水栓とS様邸のオブジェのような鉄製吊り階段の巻/2021年11月号

Date:2021年11月30日 |

調布市MM様邸の外構工事の様子と、世田谷区S様邸の鉄製吊り階段の施工の様子、そして土器や石器が出ないことを願いつつ行ったN様邸の基礎工事の様子をお伝えしていきます。

目次
1.調布市・MM様邸(陽当り重視の注文住宅))
2.世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)
3.府中市・N様邸(セカンドリビングのある注文住宅)

 

◎調布市・MM様邸(陽当り重視の注文住宅)

今年5月に始まったMM様邸の家づくりもいよいよ終盤戦に突入。家の中では造作家具などの仕上げ作業が、家の外では外構工事が進んでいます。

では早速、外構工事の様子を見ていきましょう。下の写真は、地面に埋め込んだ束石(フェンスブロック)です。真ん中の穴にウッドフェンスの支柱を立てていきます。


 

こんな具合に支柱を立てていきます。


 

事前にMM様の奥様といっしょにたくさんの家のウッドフェンスを観察して、横板の間隔をミリ単位で決めています。下の写真は、慎重に隙間の幅を測りながら、横板をとめていく職人さんの様子です。ちなみにMM様邸のウッドフェンスは杉板を使っています。


 

できあがったウッドフェンスがこちら。杉板の上からは、エコウッドトリートメントという保護剤を塗布しています。エコウッドトリートメントは着色用塗料ではなく、木材に含まれている成分が紫外線に反応して発色するしくみの保護剤です。杉やヒノキのような針葉樹は、茶緑→茶色→こげ茶という具合に色が変化していきます。下の写真のように、エコウッドトリートメントを塗ったばかりの杉板は木目の濃淡が目立ちますが、1か月もすると色味が落ち着いてきて、いい感じの色合いになります。


 

ウッドフェンス完成後、玄関アプローチの土間コンクリートを打っていきます。下の写真は小型のショベルカーを使って地面を均す職人さん。彼は、断熱工事も得意ですし、防蟻工事も丁寧ですし、そしてショベルカーの扱いも上手という、素晴らしきユーティリティプレイヤーです。


 

下の写真は、機能門柱の配線工事を行う電気工事の職人さんです。機能門柱とは表札やテレビドアホン、郵便受けが一体になっている門柱のことです。テレビドアホンには電気配線が必要となるため、土間コンクリートを打つ前に配線工事を行います。(白いCD管の中に電気配線を通しています)


 

下の写真は、MM様邸の外水栓(立水栓)を造る左官職人さん。MM様邸の外水栓は少し凝っていて、土間コンクリートを掘り下げてそこを水受けにします。


 

きれいな形の水受けができあがりました!


 

水受けの中に黒い玉砂利を入れて外水栓が完成しました!


 

外構工事が完了したMM様邸の外観です。数日経過しただけですが、すでにウッドフェンスの色が程よい色味に変化しています。


 

 

◎世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

先月、上棟の様子をレポートしたS様邸。家づくりは順調に進んでいます。

まずは外壁工事の様子から。下の写真は、耐震ボードの継ぎ目に貼ったジョイントテープの上から「ウェザーシール」という防水塗膜材(塗料)を塗布しているところです。水色の塗料がウェザーシールです。塗ってしばらくするとゴムのような塗膜層になり、極めて高い気密性能を実現します。


 

窓枠の周囲も隙間ができやすい場所なので念入りにウェザーシールを塗っていきます。


 

その後、家全体にウェザーシールを塗装していきます。ウェザーシールは最終的に二度塗りをして、その後、その上からEPSボードという付加断熱(外断熱)用の断熱材を施工していきます。EPSボード施工の様子は来月号で紹介します。


 

家の中では、S様邸の特徴の1つである鉄製吊り階段の施工が進んでいます。吊り階段は完成すると、まるでオブジェのように、階段の踏み板が空中に浮かんでいるように見えます。

下の写真は、階段の片側を支える桁(ケタ)部分です。水色がかった灰色をしていますが、これはサビ止めの色です。最終的には黒い塗装の仕上げになります。


 

桁に踏み板をネジ止めしていきます。(最終的には溶接を行います)


 

天井に吊り下げ金具を留めていきます。踏み板の真上になるように、また等間隔になるように。ここでの施工精度が吊り階段の見栄えに影響するので、慎重に作業を進めていきます。


 

吊り下げ金具に、踏み板を固定するためのロッドを通していきます。


 

まだ仮設置の状態ですが、なんとなく完成形が見えてきたS様邸の鉄製吊り階段。この後、溶接や塗装を行います。


 

セルロースファイバーを使用した断熱工事の様子も簡単に紹介しておきます。小野寺工務店では、セルロースファイバーにとうもろこしのデンプンから作った糊と水を混ぜ、少し湿った状態にして躯体の間に吹き付けていくアップルゲート(ウォータースプレー式)のセルロースファイバー断熱を採用しています。
※アップルゲートのセルロースファイバーについては、月刊小野寺工務店2021年2月号で詳しく説明しています。ご興味のある方はそちらもぜひご覧ください。

セルロースファイバーを、専用の道具で吹き付ける職人さん。水分と混ぜ合わせるといっても、ほんの少し湿らせる程度です。


 

余分なセルロースファイバーを電動ローラーでそぎ落としていきます。


 

断熱工事が完了しました。すき間なくセルロースファイバーが充填されたS様邸。



 

 

府中市・N様邸(セカンドリビングのある注文住宅)

建て替えでの家づくりを行うN様邸。解体工事が終わり、基礎工事が始まりました。

古家解体後のN様邸の敷地。ここからショベルカーを使って、地面を少し掘り返していきます。というのもN様邸の敷地は「周知の埋蔵文化財包蔵地」に該当するエリアで、土中に貝塚・古墳・住居跡などの遺跡がないかどうか、事前に試掘して、府中市の教育委員会に報告する義務があるのです。


 

土器・石器は出てきませんでした。ひと安心です。



 

その後、地鎮祭を執り行いました。地鎮祭が終わるといよいよ家づくりが始まります。


 

根切りの様子。根切りとは基礎を作るために地面を掘り下げる作業のことをいいます。床掘とも言います。


 

根切りが終わったN様邸の敷地。土地の真ん中に白い物体が置いてありますが、これは地鎮祭の際に神社よりいただいた鎮め物です。ちなみに鎮め物の中には、人形(ひとがた)・鏡・刀・盾・矛などを象った七種類のお宝が入っています。


 

(続く)

 

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