東京・調布の注文住宅は小野寺工務店

おかげさまで創業60周年

フリーダイヤル0120-405-233(月-土/9:00〜18:00)

月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

坪庭のあるM様邸が完成しました!とS様邸の基礎工事の巻/2021年9月号

Date:2021年9月30日 |

今回の月刊小野寺工務店は、世田谷区M様邸の完成写真をドドンと紹介します。また世田谷区S様邸では、いよいよ基礎工事が始まりました。

目次
1.世田谷区・M様邸(住宅密集地に建つ坪庭のある家)
2.調布市・MK様邸(吹き抜けのある注文住宅)
3.調布市・MM様邸(陽当たり重視の注文住宅)
4.世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

 

◎世田谷区・M様邸(住宅密集地に建つ坪庭のある家)

では、早速完成したM様邸の紹介を始めたいと思います。

まずは外観です。M様邸の外壁には「ガルデ」という天然大理石を主成分にした塗り壁材を使っています。下の写真では太陽光の反射で真っ白に見えますが、実際は少しベージュがかったやさしい色合いに仕上がっています。


 

玄関前には目隠しのウッドフェンスを立てました。ウッドフェンスの素材は、ウッドショックで大幅に価格が上がってしまったレッドシダーです。ウッドフェンスには表札・表札灯・インターフォンの他、郵便受けを取り付けています。ウッドフェンスに郵便受けを取り付けるのは、簡単なようで、実は難しいのです。前回の月刊小野寺工務店で、そのあたりの工夫について詳しく解説していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。


 

玄関ドアはYKKの「ヴェナート(防火仕様)」です。


 

玄関ホールです。写真の左側、階段の途中にある正方形の窓の向こうが坪庭になります。上り框(あがりかまち)に腰掛けて靴を履きたい、というご主人からのご要望がありましたので、通常より上り框を高くしています。とはいえ、そのままでは上り下りが大変なので、解決策として、途中に一段、台形型のステップを作りました。


 

反対側から撮影した玄関の写真です。右側の扉を開けると主寝室。奥にはシューズクロークを設けています。


 

1階主寝室です。南側の壁面にアクセントカラーのグレーの壁紙を貼っています。奥にウォークインクローゼットを設けました。ちなみに、M様邸の床材はすべて無垢のオークを使用しています。また扉などの建具はタモの突板を使って造作しています。


 

角度を変えて撮影した主寝室です。坪庭にはイロハモミジを植栽しています。左下に床下エアコンのルーバーが見えます。


 

主寝室の奥には、ガス乾燥機の「乾太くん」を設置した洗面脱衣室があります。乾太くんはガス乾燥機なので、背面に排気用のダクトを取り付ける必要があります。しかも奥さまからは、採光のためにハイサイドライトを設置したいというご要望もありました。限られたスペースに、洗濯機、乾太くん、洗面台、ハイサイドライトをパズルのように組み合わせて取り付けるために、洗濯機はもちろん、洗濯機の下の台座のサイズまで測って、細かな展開図を書き起こして作った、苦心の洗面脱衣室です。


 

続いて2階リビングの紹介です。2階リビングの床もオークの無垢材で施工しています。勾配天井と南面にハイサイドライトを採用した明るいリビングです。


 

リビングの窓枠上部から勾配天井を照らしている間接照明は、照明器具メーカーのDAIKOさんにご協力いただいて、光の広がり方をシミュレーションして取り付けています。勾配天井の場合、ちゃんと計算して取り付けないと、思ったように光が広がらないことがあるためです。


 

間接照明の下、北側の窓の向こうは、四方を白い壁で囲んだ坪庭になっています。南側からの太陽の光が、北側の白い壁に反射して室内に入ってくるように設計しています。


 

もう一枚、リビングの写真を紹介しておきます。リビングの大型クローゼットには天井までのハイドアを採用しています。この建具は、高さが天井まであり、一般的な建具にある下がり壁と枠がありません。しかも周囲の壁紙も建具と同じ色合いとテクスチャーにしたので、扉を閉めると壁のように見える、すっきりとした印象の収納に仕上がっています。


 

システムキッチンはLIXILのリシェルです。奥様がキッチンの取手にライン取手を選ばれたので、それにあわせてキッチン背面の造作カウンターの取手もライン取手仕上げにしています。


 

キッチンから見たリビングです。坪庭に面した窓は、床面から立ち上がるFIX窓を採用しました。坪庭に植栽したイロハモミジが成長すると、いずれここからも緑を楽しむことができるはずです。


 

最後は坪庭のご紹介です。イロハモミジと小さな濡れ縁の坪庭です。周囲を壁で囲っているので外からの視線を気にすることなく自分たちだけの時間を楽しむことができます。イロハモミジの成長が楽しみです。



 

M様邸の完成写真はいかがだったでしょうか。「施工事例集」ではこちらで紹介した写真以外にもたくさんの写真を掲載しています。ぜひそちらもご覧ください。

 

 

◎調布市・MK様邸(吹き抜けのある注文住宅)

MK様邸の家づくりもいよいよ後半戦、野球でいうと8回表ぐらいまできました。今回は屋内工事の様子を中心にレポートします。

壁紙を貼る下準備のパテ処理が始まっています。壁の下地材の継ぎ目とビスの頭の凹み部分を丁寧にパテで平らにしていきます。


 

パテ処理が終わると、壁紙を貼っていきます。


 

壁紙(クロス)工事の少し前に行った吹抜け部分の階段の施工の様子です。まずは踊り場を作った段階。


 

桁と踏板までできあがり、この段階でクロス工事のパテ処理を行いました。MK様邸の階段は、蹴上げのないスケルトン階段です。


 

手すりの設置が終わりました。手すりはこの後、細かな仕上げを行います。


 

下の写真は、吹き抜けに設置するスノコ状の渡り廊下を製作する大工です。


 

渡り廊下が完成しています。大工が手すりの仕上げにかかっています。


 

下の写真は、吹き抜けの板張り天井にアイアン製の室内物干しを設置する職人さん。この室内物干し、生活感がなくオシャレなので、けっこう人気で、品薄状態が続いています。


 

室内物干しの仕上がり写真です。ちなみに板張り天井の素材はレッドシダーです。バラバラの状態で納品される板を、一枚一枚、色や柄を見て、同じような色が横並びにならないように組み合わせていきます。センスと腕力の必要な作業です。


 

 

◎調布市・MM様邸(陽当たり重視の注文住宅)

順調に家づくりの進むMM様邸。今回は付加断熱(外断熱)工事の様子から紹介していきます。

写真の白い発泡スチロールのような板が付加断熱(外断熱)用の断熱材・EPSボードです。


 

そのEPSボードをパズルのように、家の外壁全体に貼り付けていきます。


 

EPSボードの施工が終わりました。このあとベースコートという接着剤兼保護剤を上から塗っていくのですが、その様子は来月号でレポートします。


 

それでは家の中を見ていきましょう。下の写真は階段の設置を進める職人さんたち。3人がかりで持ち上げて、組み立てています。


 

無事に階段ができあがりました。工事はまだまだ続きます。


 

 

世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

S様邸の家づくりがいよいよ始まりました。今回は基礎工事の様子をレポートします。

小野寺工務店は、建物の基礎ごとすっぽり断熱材で包む込む、基礎断熱(基礎下断熱ともいいます)を採用しています。そのため、断熱材(パフォームガード)を敷いた上から配筋工事を行います。下の写真の白い発泡スチロールのような板が、基礎用断熱材のパフォームガードです。配筋の下に敷き詰められているのがわかると思います。


 

配筋工事が終わりました。下の写真を見ていただくとわかるように、S様邸の敷地は少し傾斜しています。この時、敷地の一番低いところにあわせて高いところを削る(切土)、敷地の一番高いところにあわせて盛り土をする(盛土)、敷地の傾斜はそのまま基礎の片側を高くする(高基礎あるいは深基礎とも言います)という3つの方法があるのですが、S様邸では3番目の高基礎を採用しています。

盛土は地盤が弱くなりますし、切土は周囲に比べて敷地が低くなり採光やプライバシーの問題が出てくるからです。下の写真の黄色い線のような高低差のある基礎を作ります。(ものすごくざっくり書き込んでいます)


 

基礎の高くなる部分は頑丈に作る必要があるため、下の写真のように鉄筋をたくさん入れます。基礎の中に作る、このような頑丈な構造のことを「地中梁(ちちゅうばり)」といいます。もちろん、目分量で鉄筋を入れるわけではなく、綿密に構造計算を行った上で作ります。


 

配筋工事が終わると、第三者機関による配筋検査です。今回は女性の調査員の方が検査をしてくれました。基礎工事の職人さんもなぜだか少しうれしそうです。


 

配筋検査が終わると、コンクリートの打設です。コンクリートを流し込み、建物の基礎を作っていきます。まずは基礎の底面の打設です。


 

コンクリートを流し込んだら、基礎工事の職人さんがコテを使って表面をきれいに均していきます。見飽きない工程です。


 

少し高いところから見るとこんな具合です。基礎の周囲を取り囲む白い板は、パフォームガードです。基礎の下だけでなく、基礎の外周部分にも設置します。


 

数日後の様子。コンクリートが固まりました。


 

底面の打設が終わると、立ち上がり部分を作っていきます。パフォームガードを挟み込むように型枠を立て、その間にコンクリートを流し込んでいきます。


 

この日はとても良いお天気でした。


 

コンクリートが固まるまで数日間待ちます。下の写真の手前側が高基礎(深基礎)になっている箇所です。


 

基礎ができあがりました。コンクリートの基礎と一体化するように分厚い断熱材(パフォームガード)が設置されているのがわかりますでしょうか。


 

(続く)

 

アーカイブス

このページのトップへ