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ウッドフェンスに郵便受けを取り付けるのは大変!と豪雨時における坪庭の排水問題の巻/2021年8月号

Date:2021年8月31日 |

今回は、まもなく完成するM様邸の郵便受け一体型ウッドフェンスや坪庭、Twin配光式ダウンライトなど、いくつかのコダワリポイントについて紹介しています。また世田谷区で新しくS様邸の家づくりがはじまりました。

目次
1.世田谷区・M様邸(住宅密集地に建つ坪庭のある家)
2.調布市・MK様邸(吹き抜けのある注文住宅)
3.調布市・MM様邸(陽当たり重視の注文住宅)
4.世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

 

◎世田谷区・M様邸(住宅密集地に建つ坪庭のある家)

今年1月に始まったM様邸の家づくりも、いよいよ完成に近づいてきました。今回は、完成間近のM様邸に散りばめられたアイデアと工夫とこだわりの数々を紹介したいと思います。

最初に紹介するのは、リビングに設置したコイズミ照明のTwin配光式ダウンライトです(下の写真のテレビボードの上のダウンライトがそれです)。Twin配光式ダウンライトには光源が2つあり、M様邸に設置したのは、散光とウォールウォッシャーを切り替えられるタイプです。

普段は散光モードで部屋全体を明るく照らし、夜、テレビを見るときは、ウォールウォッシャーモードに切り替え、テレビ背面の壁を間接照明のように照らします。ウォールウォッシャーモードにすることで、ダウンライトの光がスクリーンに反射しない、テレビと壁の輝度差が小さくなり目に優しい、ミニシアターのような落ち着いた空間を実現、という3つのメリットをもたらします。


 

2つめは、キッチン背面の造作カウンターに設けたランチョンマット入れです。下の写真を見てください。「背面カウンター、ただいま造作中!」という写真ですが、右の列の上から2段目に設けた少し浅い棚、こちらが奥様ご要望のランチョンマット専用の収納スペースです。ちなみに左側と中央の引き出しの高さも、お持ちの食器に合わせて設計しています。


 

完成した背面カウンターがこちらです。ランチョンマット入れもきれいにできあがりました。その下のスペースは、キッチン用のダストボックスを収納するスペースです。


 

続いて紹介するのは、リビングのクローゼットに採用した神谷コーポレーションのフルハイトドアです。この建具は、高さが天井まであり、一般的な建具にある下がり壁と枠がないことが特徴です。しかも、周囲の壁紙を、建具と同じ色合いとテクスチャー(質感)にしたので、少し遠目から見るとリビングの壁がスルっと開いて収納が現れるようなかんじに仕上がっています。


 

4つ目は、玄関前のウッドフェンスに設置した郵便受けです。郵便受けはそもそも、最終的な仕上げ方はともかく、内側にコンクリートブロックを積み上げて作った門柱に設置する仕様になっていて、強度の足りないウッドフェンスに取り付けることは、ほとんどありません。

とはいえ、M様からウッドフェンスに郵便受けを取り付けたい、というご相談があり、しかも、カッコよく仕上がりそうな気がしたので、大工と相談の上、設計図まで起こして頑張って作ったのが、下の写真の郵便受け一体型ウッドフェンスです。


 

裏側はこんな具合です。補強のための木材をたくさん入れているのですが、補強材の存在が外側からわからないようにするのに、頭を悩ませました。


 

ドウダンツツジの植栽が終わり、完成したM様邸のウッドフェンスです。郵便受けのほか、インターフォンと表札灯も取り付けました。


 

最後に紹介するM様邸のこだわりポイントは、家の中央部に設置した坪庭です。イロハモミジを植栽し、小さな濡れ縁も作りました。周囲を壁で囲っているので、外からの視線も気になりません。


 

坪庭は、下の写真の赤い矢印のところにあります。


 

2階からはこのように見えます。床面から立ち上がる縦長のFIX窓を両サイドに配置しています。イロハモミジが成長すると、いずれ2階からも緑の植栽が見えるようになります。


 

さて、この坪庭ですが、四方を壁で囲んでいるため、集中豪雨など短時間で大量の雨が降った時の排水処理が施工上のポイントになります。そこで、どのような排水処理を施しているか、カンタンに説明しておきます。

坪庭に敷き詰めた小石をよ~く見ると、なにやら排水口のようなものが…。



 

この排水口の下は、実はこのように排水管がつながっています。


 

排水管の先は、下の写真のように、基礎の外側に出ています。地面に浸透しきれずに、溢れそうになった雨水は、この排水管を通って建物の外に出る仕組みです。(下の写真は施工途中の写真です。最終的には、もっと目立たないような仕上げを施します)


 

 

◎調布市・MK様邸(吹き抜けのある注文住宅)

前回、アップルゲートを使用した屋内断熱工事の様子を紹介したMK様邸。今回は、建物の中で進む様々な大工工事と、付加断熱(外断熱)工事の様子を紹介します。

下の写真は、天井エアコンの設置スペースを撮影したものです。写真の一番奥の方、主寝室の真上あたりにエアコンを取り付け、そこからの冷風を、天井に設けた風の通り道を使って、2階の各居室に配分するしくみです。小野寺工務店の建てる家は、気密性能と断熱性能がきわめて高いので、風の通り道さえ確保してあげれば、1台のエアコンで2階全体を冷やすことが可能です。


 

吹き抜けの板張り天井も完成しました。写真の手前側には、この後、スノコを渡し、バルコニーへとつながるスケルトンの廊下ができあがる予定です。


 

テレビボードを造作する大工のベストにご注目ください!扇風機付きのベストを着用しています。服に扇風機を付けるなんて、バカみたいなアイデアだと思っていましたが、もはや夏の必需品になりました。手放せません!


 

建物の外側では、付加断熱(外断熱)の施工が始まっています。写真の白い発泡スチロールのような板が、付加断熱(外断熱)用の断熱材・EPSボードです。MK様邸では100ミリ厚のEPSボードを使用します。


 

EPSボードをパズルのように、建物の周囲に貼り付けていきます。EPSボードは南極の昭和基地にも使われている断熱材で、圧倒的な断熱性能を発揮します。


 

EPSボード専用の切断機「熱線式スチロールカッター」です。その名の通り、電熱線で100ミリ厚のEPSボードをスパスパ切断します。


 

EPSボードは発泡スチロールのような柔らかい素材なので、給湯器などを設置する場所には下地が必要です。ガス屋さんからの指示、とてもわかりやすくて助かります!


 

 

◎調布市・MM様邸(陽当たり重視の注文住宅)

前回上棟の様子を紹介したMM様邸。家づくりは順調に進んでいます。

下の写真はMM様邸で実施した「電気打ち合わせ」の様子です。電気打ち合わせというのは、上棟後、ある程度大工工事が進んだ段階で行う、照明やコンセント、スイッチの位置や数を現地で確認するミーティングのことです。


 

それまで図面の上で何度も何度も検討を重ねて決めた照明やスイッチの位置も、実際の建築現場で見ていくと、意外なぐらいたくさん変更が加わります。でもそれが普通です。暮らしやすい家になるように、ひとつひとつ丁寧にしっかり確認を進めるようにしています。

電気打ち合わせ中の、当社の並河(白い帽子の女性)とMM様の奥さま(紺色のTシャツの女性です)。男性二人は、現場監督と電気工事の職人さんです。


 

電気打ち合わせが終わると、いつものように気密測定を実施して・・・


 

その後、アップルゲートのセルロースファイバーを使用した建物内の充填断熱工事へと進みます。下の写真は、天井部分にセルロースファイバーを吹き入れている職人さんです。


 

屋内の断熱工事が終わりました。


 

建物の外では、防水・透湿塗膜材「ゴールドコート」の塗装が完了しています。この後、付加断熱(外断熱)用の断熱材・EPSボードを貼っていきます。


 

 

世田谷区・S様邸(大きな吹き抜けのある注文住宅)

世田谷区で新しくS様邸の家づくりが始まりました。こちらがS様邸の建築予定地です。南西の角地になります。


 

もう少し離れた場所からも撮りました。S様邸の敷地は、手前側の半分です。ちなみにこの写真を撮影したのは、今年の2月です。


 

そしてこれが、5月に撮った写真です。雑草の勢いがすさまじく、地盤調査の機械を入れるのに大変苦労をしました。



 

こちらが地盤調査会社の技術員の方です。雑草が生い茂る中、雑草をなぎ倒しながら、調べていただきました。感謝です!


 

地盤調査完了後、草刈りを行いました。青空がきれいです。もうすぐ基礎工事が始まります。



 

(続く)

 

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