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月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

「O様邸のウッドデッキは青空ヌック」と「外付けバルコニーのメリット」と「M様邸のお客様インタビュー」の巻/2022年11月号

Date:2022年11月30日 |

今回は完成間近のO様邸と、上棟前後のK様邸の様子をレポートします。それと新しい試みとして、調布市のM様にご協力いただいてお客様インタビューの取材・撮影を行ってきました。その時の様子も少しだけ紹介いたします。

目次
1.三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)
2.杉並区・K様邸(変形地に建てる完全分離の二世帯住宅)
3.調布市・M様邸のお客様インタビュー

 

◎三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)

今回の月刊小野寺工務店は、完成目前のO様邸のレポートから始めたいと思います。

下の写真は外壁工事が終わり、足場が外れたO様邸の外観です。グレーの塗り壁が落ち着いた印象のO様邸、杉板のウッドフェンスもきれいにできあがっています。ちなみにこのウッドフェンスですが、目隠し性能と通風性能を両立させるために、板を内側からと外側から、互い違いに組み合わせて作っています。


 

ウッドフェンスの内側ではウッドデッキの施工が始まっています。リビングの掃き出し窓と高さをあわせて作るので、アウトドアリビング風に利用できます。


 

ウッドデッキができあがってきました。敷地の奥まった場所にある隠れ家的なウッドデッキです。最近家の中に「ヌック」という隠れ家的なスペースを作るのが流行っていますが、O様邸のウッドデッキは、アウトドアヌックとか青空ヌックなどと名付けてもいいような気がします。


 

上の写真の黄色い丸で囲んだ金具は、後付けバルコニー(後付けベランダとか外付けバルコニーともいいます)の台座です。リフォーム市場では普及している後付けバルコニーですが、注文住宅を新築する際に採用するケースはそれほど多くありません。とはいえたくさんのメリットがあるので、小野寺工務店ではケースバイケースで採用しています。

メリット1.雨漏りの心配がない。
メリット2.メンテンナンスフリー。通常のバルコニーは10年~15年おきにFRP防水の再施工が必要です。
メリット3.施工費が安い。

逆にデメリットはデザイン的な自由度がない、家の外観と一体化したデザインが不可能といったところでしょうか。なので、バルコニーが家の裏側や正面からみて目立たない位置に来る場合は、積極的に検討してよいアイテムだと思っています。(O様邸がまさにこのケースです)

工事レポートに戻ります。下はウッドデッキを作っている職人さん。上は後付けバルコニーを組み立てている職人さんです。建物の上下で工事が進みます。


 

後付けバルコニーが完成しました。


 

ここからは家の中を見ていきたいと思います。まずは室内からみたウッドデッキ。素敵な青空リビングになりそうです。


 

壁紙工事が終わったフリースペース(将来の子供部屋)。壁紙には紙製クロスのエコフリースを採用しています。


 

寝室の壁紙も貼り終わっています。濃い紺色の壁紙はレミリアです。こちらも紙製クロスです。(エコフリースもレミリアも同じ会社(株式会社ナガイ)の商品ですが、なぜか色によって商品名が違います)


 

キッチンに造作家具(背面収納)の部品が運び込まれてきました。部品といってもここで一から作るわけではありません。家具屋さんの工場で一度組み立てて、それをバラシて現場に運び込んできて、最後にもう一度組み立て直します。


 

組み立て完了!タモ材柾目(まさめ)の突板で造作したステキな背面収納です。ちなみに柾目というのはまっすぐな木目のことをいいます。


 

同じく、柾目のタモ材を使って造作した建具。小野寺工務店は、このタモの柾目を使って作る建具を標準仕様としています。


 

下の写真の紺色の服を着たおじさんが、家具屋さん&建具屋さんの職人さんです。上で紹介したキッチンの背面カウンターも、柾目のタモ材で作った建具もこのおじさんの作品です。小野寺工務店の家づくりを支える匠のひとりです。


 

階段もできあがっています。


 

もう一枚、できあがった階段(のある吹き抜けスペース)の写真です。家の中の工事はほぼ完了しました。


 

ふたたび家の外に出てみましょう。玄関前では、左官屋さんがエントランスのタイル工事を進めています。


 

駐車場の土間コンクリートの打設も始まりました。


 

タンパーという道具で流し込んだコンクリートをタッピングする左官屋さん。コンクリートの表面をなんども繰り返し叩くことで、余分な気泡を追い出して密なコンクリートを作ります。またコンクリートの中の大きめの砂利や石が下の方に沈むので、表面が滑らかに仕上がります。


 

滑らかかつ密に仕上がった駐車場の土間コンクリート。完成まであとほんの少しです。


 

 

◎杉並区・K様邸(変形地に建てる完全分離の二世帯住宅)

前回、基礎工事の様子を紹介したK様邸。工事は順調に進んでいます。

足場の組み立てが始まりました。


 

複雑な形状の敷地いっぱいに複雑なカタチの建物を建てるので、足場を組むのも一苦労です。隣家の方に丁重にお願いして、足場を建てるためのスペースをお借りしました。親切なお隣さんで助かりました。


 

土台となる木材に防蟻剤のボラケアを塗る職人さん。防蟻剤の本格的な塗布は上棟してから行いますが、土台の下側(基礎と接する部分)は上棟してからでは塗れないので今のうちに塗っておきます。
※防蟻剤のメーカーさんからは、「土台の下側は塗らなくても大丈夫ですよ」と言われているのですが、万が一のシロアリ被害を防ぐため、念には念を入れて塗るようにしています。映画ジュラシックパークで表現されているように生命というのは、時に人類の予想を超えた行動を起こす可能性があると思います。


 

これがボラケアです。ホウ酸塩を使用した防蟻剤で人畜無害です。赤ちゃんが舐めても大丈夫です。


 

土台が組み終わりました。足場の上から撮影した写真ですが、K様邸の複雑な形状がおわかりいただけますでしょうか。断続的に降った雨のせいで基礎の中が汚れていますが、これらはこの後きれいに掃除します。


 

上棟中のK様邸。降りそうで降らない微妙な天候でした。電線が邪魔な位置にあるので、クレーン車は使えず、構造材を人手で下から上にあげる「手起こし」で上棟を行いました。


 

K様邸の複雑な屋根形状。間違わないように組み上げるのに思いのほか時間が掛かってしまいました。


 

建物形状が複雑、手起こし上棟、日の短い時期という条件が重なり、上棟が終わるころにはすっかり日が暮れてしまいました。


 

翌日、屋根の下地材の施工を行いました。写真は、作業がひと段落して、屋根の一番高いところでほっこり休憩中の大工です。


 

屋根の下地材の上に防水用のアスファルトルーフィングを敷き詰める職人さん。恥ずかしがりの職人さんでカメラを向けると逃げるので、カメラだけニョキっと屋根の上に手を伸ばして撮影したひとコマです。


 

[おまけの写真]
小野寺工務店の建築シートには「House de Organic(はうすでおーがにっく)」のロゴが印刷されています。ごくたま~に「House de Organicって何ですか?」という質問をいただくので簡単に説明させていただくと、地球(自然)に優しい家づくりに真剣に取り組んでいる日本各地の工務店の共同プロジェクトです。
参加している工務店は13社で、それぞれが断熱・気密性能の高い地球にやさしい家づくりや、化学建材をできるだけ使わない環境に優しい家づくりに取り組んでいます。
年に数回集まって、新しい工法や新しい建材について情報交換を行ったり、講師を招いて勉強会を開催したりしています。会うたびに刺激をもらえる大切な仲間です。


 

 

◎調布市・M様邸のお客様インタビュー

先日調布市のM様ご夫妻にご協力いただいてお客様インタビュー記事の取材と撮影を行ってきました。できあがった記事はこちらです。ぜひご覧ください。

M様ご夫妻と社長


 

下の写真は家の中のお気に入りの場所「陽だまりの階段」でくつろぐ奥様です。取材中にカメラマンが一瞬の隙を逃さずに撮影した写真です。ステキな写真だと思いませんか?


 

 

(続く)

 

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