東京・調布の注文住宅は小野寺工務店

おかげさまで創業60周年

フリーダイヤル0120-405-233(月-土/9:00〜18:00)

月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

「調布市NA様邸の完成写真を大公開!」と「気密を守るゴールドコートはウエットスーツのようなもの?」の巻/2022年8月号

Date:2022年8月31日 |

今回の月刊小野寺工務店は、ドーマーから明るい日差しが差し込む調布市NA様邸の完成写真をメインにお届けします。三鷹市O様邸の工事も着々と進行しています。

目次
1.調布市・NA様邸(ドーマーと土間のある注文住宅)
2.三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)

 

◎調布市・NA様邸(ドーマーと土間のある注文住宅)

完成写真をご覧いただく前に一枚だけ施工中の写真を紹介させてください!下の写真は、子供部屋の壁に鮮やかなコバルトブルーの塗料をご自分で塗るお子様の写真です。子供部屋の壁にはフェザーフィールという、紙製クロスの上から大理石を主成分とした天然塗料を塗って仕上げる内装材を採用しています。紙製クロスの施工まで小野寺工務店で行い、塗料を塗る仕上げの工程をDIYしていただきました。家づくりの思い出のひとつになればいいなと思います。


 

では早速、完成写真の紹介を始めたいと思います。まずは無垢のパイン材のフローリングが印象的な1階リビングの写真です。現在、コロナ禍とウクライナ紛争の影響でパイン材はほとんど入荷がない状態です。NA様邸で使う分は設計の段階で確保しておいたのでギリギリ間に合いました。


 

少し位置を変えて、南面の大きな掃き出し窓が見える角度から撮影したリビングです。梁表しの天井、板張り仕上げの南面の壁、2本の丸柱(この写真には1本しか写ってないですね・・。上下の写真をご覧ください)など、見どころ盛りだくさんです。


 

続いて窓側から撮影したリビング写真。左からキッチン、小上がりの畳スペース、階段下スペースを活用した造作収納&ニッチ、絨毯敷きの階段です。


 

北側の壁に設置した壁掛けテレビは、壁にぴったりくっつくように、背面の取り付け金具を壁の中に埋め込むように収めています。どのような仕掛けになっているかは前回のブログで詳しく書いていますので、興味のある方はお読みください。


 

南面の大きな2つの掃き出し窓にはロールスクリーンを備え付けています。リビングに大型のロールスクリーンを取り付ける場合、グレーやアイボリーなどモノトーン系もしくはナチュラル系のカラーを選ばれる方が多いですが、NA様が選ばれたのは紺色。なかなかインパクトがあってステキだと思います。


 

小上がりの畳スペース。正面の収納の扉は柾目(まさめ)のパイン材を横張りにして仕上げています。小野寺工務店は、基本的に室内建具は造作しています。タモという木を使うことが多いですが、NA様邸の場合は床がパイン材であることと、全体的にカジュアルな内装であることを考慮してパイン材で造作しました。話は変わりますが、この収納スペースの床下に床下エアコンが収まっています。


 

NA様邸のキッチンスペース。キッチンの床は日々の使い勝手を優先してパインの無垢材ではなく、フロアリュームという人工リノリウム素材で施工しています。キッチンの向こう側の小上がりの畳スペースの下に四角い空間が空いていますが、これはルンバの収納スペースです。


 

2階の子供部屋スペースです。上部はロフトに面した吹き抜け、床は絨毯敷きです。現在はオープンな空間になっていますが、今後、仕切り壁などは子どもたちが自分たちでDIYするご計画です。


 

子供部屋にはドーマーからの明るい日差しが差し込みます。


 

子供部屋の北側にはトイレ、浴室、脱衣室、洗面台、ガス衣類乾燥機の乾太くん、室内干しスペース、ファミリークローゼットを機能的に配置しています。


 

洗面台と室内干しスペース。洗面台の鏡はイケア製で、NA様からお預かりしたものを取り付けています。洗面台の本体は造作しています。


 

脱衣室です。洗面台と脱衣室を別々にする独立洗面のプランが最近増えてきています。年頃の子どもがお風呂に入っている間、洗面台を使うのにものすごく気を使うというよくある問題が解決します。脱衣室の床もキッチンと同じフロアリュームという人工リノリウム素材です。


 

脱衣室の壁に設けた小さな開口部。壁の向こう側に置いた洗濯機にここから衣類を放り込むことができます。


 

2階北側の主寝室。紺色の壁は紙製クロスのレミリアで仕上げています。勾配天井はヘムロックのはめ板で仕上げています。こちらも床は絨毯です。主寝室の床を絨毯にするとホテルのような雰囲気になりますね。


 

角度を変えてもう一枚、主寝室の写真。東側の窓から朝日が入ってきます。


 

2階からロフトに上がるスケルトン階段。


 

ロフトスペース。ロフトの壁はDIYされるご予定ですので、手間のかかるパテ処理だけ施工して、これで工事完了です。今後、どのような色に塗られるのか楽しみです。正面の窓はドーマーの窓です。


 

こちらがNA様邸の建物外観です。白い塗り壁と黒いガルバリウム鋼板の屋根のコントラストがカッコいいですね。お引き渡しのスケジュールの関係で、撮影時、外構は未完成で工事中でした。半円形の玄関ポーチとガビオンのあるステキなエクステリアなので、それをお見せできないのは本当に残念です。


 

NA様邸の完成写真はいかがだったでしょうか。「施工事例集」ではこちらで紹介した写真以外にもたくさんの写真を掲載しています。ぜひそちらもご覧ください。

 

 

◎三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)

前回、基礎工事から上棟までの様子を紹介したO様邸。家づくりは順調に進んでいます。

上棟後すぐに行った防蟻工事の様子。決められた高さまでしっかり防蟻剤を塗っておきます。小野寺工務店はボラケアというホウ酸塩を主成分とした防蟻剤を使っています。ボラケアは木材に浸透すると半永久的に効果が持続する防蟻剤です。


 

耐力面材と基礎のわずかな隙間を専用のシーリング材でしっかり埋めていきます。これは基礎断熱を採用している建物ならではの工程です。基礎断熱の家は、床下(基礎の内側)を室内空間として活用するのでこの部分の気密処理がとても大事なのです。


 

耐力面材にもしっかりと防蟻剤を塗っておきます。O様邸の耐力面材は「ダイライトMS」です。無機質系材料のため、防腐・防蟻処理は本来は必要ありませんが、念には念を入れて塗るようにしています。シロアリ対策は過剰なぐらいがちょうどいいと思います。塗る量は増えますが、ボラケアの主成分のホウ酸塩は自然界に普通に存在する成分で、人やペットが舐めても無害です。


 

家の中では、床下のクリーニングが行われています。床下エアコンを設置するので、業務用のバキュームクリーナーで基礎の中をきれいに掃除しておきます。


 

1階の床に構造用の合板を貼りました(剛床工法といいます)。左下に長方形の切り欠きがありますが、この部分に床下エアコンが入ります。床下エアコンは床暖房と違って、トイレも洗面室も脱衣室も廊下も、家全体を床面からじんわり暖めてくれます。家の中の寒暖差が少なく、ヒートショックの危険も減るのでおすすめです(しかも床暖房よりかなりリーズナブルです)。


 

2階の床にも合板を貼り終えました。右下に写っているバキュームクリーナーですが、スターウォーズに登場するR2-D2そっくりだと思いませんか?


 

第三者機関(JIO)による構造検査の様子です。アンカーボルトやホールダウン金物など、構造用金具の施工状態や筋交いの施工状態などを細かくチェックしてくれます。


 

構造検査が終わると電気配線や給排水の配管工事が始まります。


 

床工事も始まりました。O様邸の床には無垢のバーチとアカシアを使います。


 

家の外では、ゴールドコートの施工が始まっています。ゴールドコートは乾くとゴムのようになる強力な防水塗料です。小野寺工務店の家は、ゴールドコートを壁の外側全体に塗ることで高い防水性能と気密性能を実現しています。家にゴム製のウエットスーツを着せるようなイメージです。


 

まずは耐力面材のつなぎ目やサッシの周囲など、隙間のあるところに下塗りを行います。この時ジョイントテープという伸び縮みするメッシュ状の素材をいっしょに塗り込んでいきます。


 

家の中から外へは、換気扇や24時間換気システムのダクト、給排水の配管、電線など大小さまざまな管やコードが突き出ています。こういった部分は気密性の弱点になるので、念入りにジョイントテープを貼り、その上からこれまた念入りにゴールドコートを施工しておきます。


 

ゴールドコートを塗る職人さん。気密性能におけるキーパーソンです。


 

ゴールドコートの一度目の塗りが完了しました。ゴールドコートは2度塗りで仕上げていきます。


 

2度塗りも完了しました。この上からEPSボードという付加断熱用(外断熱用)の断熱材を貼り付けていくのですが、その様子は来月号で紹介したいと思います。


 

[おまけの写真]
O様邸のポストやTVドアホンは、もともとの計画では門柱を建てて、そこに設置する予定でしたが、駐車場への車の出入りのしやすさなどを考慮して、最終的に家の外壁に取り付けることになりました。下の写真は、外壁のどのあたりに取り付けるか、打ち合わせのために作った配置図です。


 

こんな具合に貼り付けて、もう少し右とかもう少し下とか、お客様とあれこれ試しながら位置決めを行いました。こういう工程のひとつひとつが家に対する思い入れや愛着に変わっていくように思います。


 

(続く)

 

アーカイブス

このページのトップへ