床下冷暖房システム採用のT様邸と賃貸併用二世帯住宅のN様邸が完成しました!の巻/2018年12月号
おかげさまで2018年は新築とリフォームとちょっとした修繕工事をあわせて、全部で100件前後の建築工事を無事に終えることができました。2019年もたくさんのお客さまと出会えることを願っております。
というわけで、2018年の最後の「月刊小野寺工務店」、はじまりはじまり~
◎小金井市・T様邸(床下冷暖房システム採用の家)
5月から始まったT様邸の家づくり、11月10日に無事完成いたしました!そこで今回は、完成写真とともにT様邸の家づくりを振り返ってみたいと思います。
まずは外観です。向かって左側の屋根は斜線制限の関係で少し下げなくてはいけませんでした。手前の目隠しフェンスの色は玄関ドアの色と相性の良い色を選んでいます。

1階南側のLDKです。床はカバザクラの無垢材を使っています。右側の障子の下や正面の椅子の下の床にスリットが開いているのがわかるでしょうか?
これは床下エアコンからの送風口です。

次にキッチン側から撮影したリビングです。階段の下に黒っぽい箱がありますが、これが床下エアコンの本体です。このエアコンからの暖気・冷気が床下を通って、1階の各部屋のスリットからゆっくりと出てくるしくみです。

もう一枚LDKの写真を見てください。右奥がキッチンで、左奥の縦格子の向こう側が奥さまの仕事スペースです。

奥さまの仕事スペースの写真です。フロアレベルをLDKから階段2段分下げています。段差によって、居住スペースと仕事スペースを視覚的にゆるやかに区切っています。

2階のベランダに面した明るい子供部屋です。ドアを2つ付けて、将来的に2部屋に仕切れるようにしています。床はアカシアの無垢フローリングです。

2階の主寝室です。東京で家を建てる場合、斜線制限の関係でどうしても天井下がりになる部屋が出てきます。主寝室は家具も少ないので、天井下がりの部屋の用途としては適しています。

寝室の上には大きなロフトを作りました。収納はもちろん、家族の荷物が少ない間は、書斎にも使えます。

T様邸の写真はまだまだありますので、後日「施工事例集」に掲載いたします。掲載まで少しお待ちください。
◎調布市・N様邸(賃貸併用住宅を二世帯住宅に大規模リフォーム)
N様との最初の打ち合わせは2015年2月。それから3年と10ヵ月、ようやく「賃貸併用住宅」→「賃貸併用の二世帯住宅」の大規模リフォーム工事が完了しました!では早速、でき上ったN様邸を紹介していきます。
まずは2階の子世帯のキッチンです。キッチンカウンターの下のPCデスクと棚は、奥さまとどこに何を置くか、何を入れるかを細かく打ち合わせて、しっかり採寸も行って造作しています。プリンターやWi-Fiルーターなど配線を見せたくないものは扉の中にしまえるようになっています。

システムキッチンは、ウッドワンという会社の製品を使っています。床は掃除などメンテナンスの楽な樹脂タイル、背面カウンターの壁には名古屋モザイクのタイルを貼っています。

キッチンからLDK方向を撮った写真です。床はオークの無垢材のフローリングです。

下の写真は洗面室に造作した幅10.7センチの収納です。N様邸は上下階を合わせると40坪以上の大きな建物(賃貸部分除く)ですが、完全分離型の二世帯住宅なので、世帯ごとの居住面積は22坪ぐらいです。ですので、こういった空間を有効活用するアイデアもたくさん採用しています。

子世帯の和室と階段下を活用した収納スペースです。利用できるスペースはできるだけ利用するようにしています。

上の写真の和室と収納スペースの壁は珪藻土の塗り壁で、家づくりの記念ということで、N様ご家族がご自身で施工されました。下はその時の写真です。塗りムラを手直しする左官職人とその様子を見るご主人さまです。

下の写真は玄関のシューズクロークです。土足でも上履きでも入れるようになっています。土間スペースの大きさをどれぐらいにするか、奥さまと悩んだのも楽しい思い出です。

子世帯の居住スペースの上には約22帖の大きさのロフトスペースがあります。使い方自由自在です。

最後に完成した外観写真です。左の方に写っているのは、今回手を付けなかった賃貸アパート部分です。右下が親世帯の玄関です。アレ?子世帯の玄関はどこにあるのでしょう?

答えは建物の後ろ側でした。賃貸アパートと共有の階段を上がったところに子世帯用の玄関があるのでした。

◎武蔵野市・S様邸(2×10Mの専用通路の先につくる、アイデア満載の家)
前月号で家の内側の断熱工事の様子を紹介したS様邸。今回は屋内で進む大工工事と外壁工事についてレポートしたいと思います。
まずは屋内の大工工事から。下の写真で、大工2人が作っている巨大な木の箱、これはいったい何でしょうか?

答えはLDKの書斎コーナーに設置する本棚でした。かなりたくさんの本が入ると思います。本棚の手前はテレビ台です。壁掛けテレビ用に壁面を補強しています。

別の角度から撮影した書斎コーナーです。カウンター机も造作中です。

続いてダイニングとキッチンの写真です。左に見えるアールの下り壁の向こうがパントリーで、右側の開口部の向こうが洗面室と浴室で、
パントリーと洗面室は壁の向こうでつながっています。いわゆる回遊動線です。

上の写真の真ん中に写っている黒い壁は黒板ではなく、FEボードという下地材です。このFEボードは表面に鉄の粉を高密度に付着させた下地材で、完成すると磁石のくっつく壁ができあがります。
下の写真は上の写真から2週間後のS様邸のダイニングの壁です。白い壁紙が貼られた普通の壁ですが、磁石がちゃんとくっつきます。子どもが幼稚園や小学生になると、学校行事のプリントの貼り場所に困ることがありますが、この壁なら問題ありません。画鋲の穴も開かないので、いつまでもきれいに使えます。

続いて、外壁工事の様子です。下の写真は足場から撮影したS様邸の外壁です。水色なのは、ウエザーシールという塗膜防水・透湿剤を塗っているからです。

ウエザーシールは、塗る前はペンキのような液体ですが、塗ると風船のゴムみたいな弾力性のある防水と透湿を両立する塗膜となります。
一般的な防水・透湿シートに比べて、配管まわりなどの細かい部分の施工が簡単で精度も高いので、小野寺工務店では以前からウエザーシールを使った塗布防水をおすすめしています。
下の写真のような配管や電気配線が突き出る場所も、確実に防水できます。

塗り終えたウエザーシールが乾く頃、厚さ100ミリの外張り断熱用のEPSボードが搬入されてきました。南極の昭和基地でも採用されている強力な外張り断熱材です。

EPSボードは専用の接着剤で貼っていきます。下の写真は施工途中の写真ですが、最終的に外壁全体がすき間なくすっぽりとEPSボードで覆われます。

EPSボードをきれいに貼り終えたら、その上から下地用の塗料を塗っていきます。

下地用塗料の上からファイバーメッシュを貼り、さらにその上から仕上げ用塗料(ガルデ)を塗れば、外壁工事の完成です。きれいに出来上がりました!

◎調布市・K様邸(登り梁(のぼりばり)のある家)
前回、基礎から上棟までをレポートしたK様邸。今回はセルロースファイバーを使った断熱工事の様子をレポートしていきます。
まずは断熱工事前のK様邸の建物内の様子です。2階リビングの勾配天井を撮影しています。

もう一枚、縦位置で撮った写真も載せておきます。この写真の方が、K様邸の特徴である「登り梁」がよくわかると思います。

それから約1週間後の写真です。セルロースファイバーが壁に中にすき間なく充填されました。

階段部分の写真も載せておきます。壁の中に木材が斜めに入っていますが、これは手すり用の補強下地です。

屋内での断熱工事が完了したので、気密検査を行いました。小野寺工務店ではすべての家で第三者機関による気密検査を実施しています。下の写真に写っている男性は、大工や職人のような風貌ですが、気密検査の検査員の方です。

◎三鷹市・W様邸(築40年の家を建て替える切妻屋根のかわいらしい)
前回、建築予定地を紹介するだけだったW様邸。この1ヵ月で基礎工事→上棟と順調すぎるぐらいに工事は進んでいます。
下の写真は11月中旬の基礎工事の様子です。基礎の立ち上がりの型枠の中にコンクリートを流し込んでいます。

W様邸の基礎も断熱材(パフォームガード)と一体化した基礎です。※基礎の外側の白いのがパフォームガードです

下の写真は、基礎が出来上がって外部給排水の工事をしているところです。外部給排水工事について、たまに間違った解釈をされている方がいるのですが、「外部」とは建物の外部ということで、敷地の「外部」ではありません。敷地の外部から敷地内に水道配管などを引き込む作業は「引き込み工事」と言います。

11月20日の写真です。翌日の棟上げ(上棟)に備えて、足場を組み上げました。

仕事を終えて空を見上げると上弦の月が見えました。明日は晴れそうです。

そして、迎えた上棟の日。朝から棟上げが始まります。下の写真は1階天井の梁(はり)を組んでいるところです。

1階の天井部分が組み上がったら、次に2階部分の床材を組んでいきます。小野寺工務店では剛床工法を採用しています。

2階の床が出来上がると、2階の柱を立てていきます。

2階の天井部分まで出来上がりました。働く男の写真です。

夕方には屋根まで完成しました。晴れて良かったです。

遠くからみたW様邸です。一日でここまで出来上がります。まさに棟上げです。

(2019年1月号に続く)