久しぶりに紀伊國屋寄席に行って参りました。 お目当てはもちろん柳家小三治師匠、 満員御礼札が出ています。 トリが小三治師匠ですからそれもそのはずです(^u^)
待ってました! トリの小三治師匠の演目は「小言幸兵衛」 DVD全集にも収録されている十八番です。
・・・・ ・・・・・・・・ 奥さんの掃除の仕方から猫のエサの食べ方まで、小言の多い幸兵衛さん 空いた長屋を借りたいと、様々な人が幸兵衛さんの元を訪れます。 小言幸兵衛がおいそれとは貸してくれるハズもなく、、 ・・・・・・・・ ・・・・
若い噺家さんのようなポンポンとしたスピードはありませんが、 小三治師匠独特の間にこちらもニヤけてしまいます。
元気な前座さんですと、「頑張っているなぁ、上手いなぁ」と 最後まで「落語を聴いている」という意識があるのですが、 小三治師匠の噺ですとそれが分からなくなってしまうのです。 本当に、ただの爺さんの小言を聴いているような ^_^; そんな感覚です。
・・・・ 古典落語の世界は本当に不思議ですね。 古典というくらいですから、師匠から弟子へ噺は 受け継がれて行きます。
つまり寄席に集まるお客様は、噺のオチまで (落語ではオチのことをサゲと言います) すっかり知っているにも関わらず、 同じ噺を何度も聴いては大笑いをしているのです。
でも毎回、そこに新鮮な笑いがあるのが落語の魅力です。
他、噺家さんも素晴らしかった。。 燕路師匠の「辰己の辻占」は、 燕路師匠の華やかなで愛らしい人柄が出てとても楽しめました。
文楽師匠の「時そば」は、これぞ芸! この一席に致るまで、何百回何千回と繰り返し噺して来た 背景が見えるようです。
志ん輔師匠の「愛宕山」 太鼓持ちのドタバタがはっきりと目に浮かび、ニクい程の演出でした。
でもやっぱり私にとってマイフェイバリット噺は小三治師匠なのでした。 また参りますよ、 よ!師匠!
m,nami