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月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

Date:2020年12月30日 |

今回の月刊小野寺工務店は、三鷹市O様邸の完成写真を中心にお届けします。また今月から、小野寺工務店がオススメしている建築アイテムを毎月1つずつ紹介していきます。初回は、高性能な国産木製トリプルサッシ「スマートウィン」です。

最初に目次です。
1.三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)
2.調布市・I様邸(変形敷地に建つ五角形の家)
3.小平市・H様邸(国産木製トリプルサッシと天然リノリウムの床の家)
4.おすすめアイテム紹介のコーナー(1)/国産木製トリプルサッシ「スマートウィン」

 

◎三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)

では早速、先日完成したO様邸の紹介から始めたいと思います。O様邸は、玄関もキッチンもリビングもそれぞれ2つずつある、上下完全分離型の二世帯住宅です。

O様邸の外観は、四角い箱と円柱を組み合わせた形状が特徴です。四角い箱部分の赤茶色の外壁は、ウエスタンレッドシダーという外壁用の天然材に赤色のエコウッドトリートメントを塗装して仕上げています。エコウッドトリートメントは、天然成分由来の木材保護剤です。


 

円柱部分は「ガルデ」という大理石の成分を原料とした塗り壁材を使っています。白色のガルデの上から黄色い塗料を重ね塗りすることで、アンティークっぽい塗りムラのある雰囲気に仕上げています。


 

家の中を見ていきましょう。まずは1階の親世帯の玄関です。大きめの花柄の壁紙が印象的です。


 

玄関スペースの一角には、本棚を模した扉があり、この扉を介して親世帯と子世帯がつながっています。この本棚型の扉は、小野寺工務店が造作したものです。


 

扉を開けてみました。向こう側が子世帯の玄関スペースです。


 

1階のダイニングキッチンです。特徴的な正方形のアイランドキッチンはトーヨーキッチンの「アイキッチン・キューブ」です。キッチンの横から中庭に出ることができます。


 

リビングの床には「モザイクパーケット」というフローリング用の寄木細工を貼り込んでいます。


 

1階の主寝室です。真ん中の照明器具は、撮影用に当社が取り付けたものです。O様はもっと素敵な照明器具を取り付けられると思います。


 

主寝室には4つのガラスブロック窓。断熱性能、気密性能ともに安心なYKK APの製品です。


 

1階の洗面室。ミラー付きの照明器具はLLADRO(リヤドロ)社のDELLE DE NUIT(夜の美女)というシリーズの製品です。


 

ここからは子世帯の紹介です。まずは玄関の写真です。左側の壁に切り込みと蝶番があるのがわかりますでしょうか?上の方で紹介した本棚型の扉の背面がこちらです。


 

階段を上がると4帖半ほどの小部屋があります。ここは主にワンちゃん用のスペースです。掃除がしやすいように、床はフロアタイルにしています。


 

ワンちゃん用のスペースなので、丸窓もヒト用とワンちゃん用、それぞれ1つずつあります。


 

2階にある子世帯のLDK。1階と同様、こちらもバルコニーに面しているので、明るい開放的なスペースになっています。リビングの木目っぽい柄の床材は、木ではなくタイルです。


 

2階のキッチンは、北沢産業のステンレスキッチンです。(ガスコンロはお施主様支給のためまだ入っていません)


 

子世帯の主寝室。(この部屋の照明器具も撮影用に臨時で当社が取り付けたものです)


 

2階のバルコニーに面した廊下とウォークインクローゼットの入り口。廊下の床はアカシアの無垢材を斜め張りにして、変化を付けています。


 

以上、駆け足でO様邸の完成写真を紹介してきましたが「施工事例集」ではこちらで紹介した写真以外にもたくさんの写真を掲載しています。ぜひそちらもご覧ください

 

 

◎調布市・I様邸(変形敷地に建つ五角形の家)

順調に工事が進むI様邸。ガルバリウム鋼板の外壁もほぼ完成しています。写真ではわかりづらいですが、I様邸のガルバリウム鋼板の色はモスグリーンです。最近の人気色です。


 

家の中でも大工工事と設備工事が急ピッチで進んでいます。(急ピッチですが、丁寧な工事です。ご安心ください)下の写真は、先月号で紹介した玄関の三角コーナーの完成形。黒いパイプは傘かけです。


 

こちらは現在のお住まいで使われているキャットタワー。猫ちゃんお気に入りということで、ベランダ前の桜が正面に見える特等席にあらかじめ固定しておきます。


 

システムキッチンも入りました。黒いタイルがカッコいいですね。


 

キッチンの背面収納。下は当社の造作で、上の吊戸棚はお施主様の支給品です。最近はこういったケースも増えてきました。


 

造作中の洗面化粧台。


 

こちらが上の洗面化粧台の設計図です。実はこの設計図、メーカー勤務のI様のご主人が自らCADで作図されたもの! 職人は、「絶対にミスが許されないので、緊張する(汗)」と言いながら作業をしていました。


 

家の正面のウッドデッキもできあがってきました。奥の方が少し凹んでいますが、これは車の駐車スペースを確保するために、少し凹ましているのです。


 

これが凹ました部分。直角に切り落とさずにカーブを付けるというのは、建築家のアイデアです。


 

 

◎小平市・H様邸(国産木製トリプルサッシと天然リノリウムの床の家)

前回、基礎工事の様子をレポートしたH様邸。今回は上棟の様子を中心に紹介したいと思います。

まずは土台となる構造材の底面にボラケアという防蟻剤を塗っていきます。基礎と接する底面は、組み上がってからでは防蟻剤を塗れないのであらかじめ塗っておきます。


 

土台と大引きが組み上がりました。


 

上棟前日に雨が降る予報だったので、土台を養生シートでスッポリ覆いました。


 

雨が溜まらないよう、こんな具合に脚立を入れて傾斜を付けています。なかなか大変な作業で、雨が恨めしいです。


 

上棟が始まりました。1階の柱を順に立てていきます。


 

1階部分が組み上がりました。今回もクレーン車を使わない「手起こし」上棟です。最近手起こし上棟が多いせいか、大工・職人が手起こしに慣れてきました。慣れてくると、木材をワイヤーで結んだり解いたりの手間がない分、手起こしの方が効率的です。


 

下の写真で、構造材にかかっているピンクのシートはなにかわかりますでしょうか?(答えは写真の下です)



答えは、グラスウール用の気密シートです。小野寺工務店は、吹き付け断熱材のモコフォームと外(付加)断熱にEPSボードを組み合わせた内外断熱を基本的な仕様にしていますが、H様邸の断熱材は、H様のご要望もあり、内断熱が高性能グラスウール、外側がフェノバボードの組み合わせです。

そしてこのピンクのシートはグラスウールを包み込むための気密シートです。上棟の際に構造材と構造材の間にあらかじめ挟み込んでおくことで、隙間のない断熱層を作ります。

下の写真は、気密シートを桁(けた)と梁(はり)で挟み込んでいるところです。こうして家全体に気密シートの膜をつくることで、高い気密性能と断熱性能を実現します。


 

2階の床組みが始まりました。24ミリの構造用合板を使う、一般的な剛床工法です。


 

屋根の構造まで組み上がり、無事上棟が終わりました。晴天に恵まれ、カッコいい写真が撮れたので、数枚紹介しておきます。





 

最後に幣串(へいぐし)を上げて、上棟完了です。お疲れさまでした!


 

 

◎おすすめアイテム紹介のコーナー(1)/国産木製トリプルサッシ「スマートウィン」

今回紹介するのは、高性能な国産木製トリプルサッシ「スマートウィン」です。小野寺工務店は建築家とタッグを組んでオリジナリティに溢れたデザイン性の高い家づくりを行っていますが、同時に住宅性能、なかでも断熱性能と気密性能に非常にこだわった(妥協のない)家づくりを行っています。

日本の住宅は、残念ながら主要先進国の中では大幅に性能が劣っていて、ドイツや中国の住宅に比べて、悲しいぐらい冬寒い住宅です。そんな状況を改善するべく、小野寺工務店では、UA値(断熱性能を表す数値)0.46以下、C値(気密性能を表す数値)0.5以下の家づくりを行っています。

ちなみに次世代省エネ基準が求める東京エリアのC値は5.0なので、ざっくりいうと国の基準より10倍以上高性能な家を作っていることになります。また、より断熱性能、気密性能の高い住宅を実現するべく、「パッシブハウスジャパン」という団体に加盟したり、「House de Organic」という日本の住宅の未来を考える工務店の集まりを作ったりして、日々、性能の高い家づくりについて研究しています。

今回紹介する「スマートウィン」は、日本の住宅の性能を引き上げる!という志を同じくする、四国の「パッシオ・パッシブ」という工務店さんが製造を始めた超高性能な木製トリプルサッシです。ちなみに「スマートウィン」はもともとドイツのスマートウィン社が開発した木製サッシで、パッシオ・パッシブさんがその国内ライセンスを取得し、国内生産を始めたというカタチになります。

断熱先進国のドイツで、その性能が賞賛されている「スマートウィン」の断熱性能はなかなかすごくて、窓の断熱性能を示すUw値は「0.62 W/m2・K」。断熱性能の高さから当社がイチオシしているYKK AP社の APW430高性能樹脂トリプルサッシが「1.05W/m2・K」なので、まさに国内最上級の断熱性能を持っています。

また、外断熱に特化した形状になっていて、サッシの外枠まで断熱材で覆う構造になっているので、サッシの外枠と壁の間に断熱層の切れ目ができないという大きな特徴も持っています。

そんなスマートウィンですが、現在家づくり進行中のH様邸でたくさん使用する予定です。工事レポートの中で施工の様子を紹介していきます。乞うご期待ください。


H様邸の建築現場に到着した様々な形状のスマートウィン。


 

設置場所に搬入されたスマートウィン。


 

設置完了!家の中からみたスマートウィン。


 

外側から見たスマートウィン。


 

 

 

(2021年1月号に続く)

 

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