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施工事例集【Construction Portfolio】

独創性あふれるスキップフロアの家

東京都調布市
敷地面積:168.62㎡(51.01坪)  延べ床面積:135.24㎡(40.91坪)
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建設会社で設計士として活躍されているK様ご夫婦。おふたりによる設計と小野寺工務店の施工で、こだわりを随所にちりばめた独創性あふれるスキップフロアの住まいが完成しました。大きな書棚を造り付けた広い土間スペース、1階は造作ソファを備えたリビング、1.5階にはブックカフェのようなダイニング、2階は宙に浮くスタディルーム。その通路の先には洗面室や主寝室、子供部屋がレイアウトされています。とても複雑な構造ですが、それだけではありません。スキップフロアの階段は他では見ることのできない斬新な形状だったり、釘やビスを使わずに組み上げた本棚、亜鉛メッキ塗料を施した特注の玄関扉など、ひとつひとつの要素に設計士としてのこだわりが詰まっています。それらを熟練の大工たちが形にしていく様子はまさに匠の技。まるで建築の博覧会のような、唯一無二の住まいとなりました。


3種類の外壁材を貼り分けた特徴的な外観。黒い部分は焼杉、その下は無垢の杉材、左側のうす焦げ茶色の壁はカラマツを貼っています


別角度から撮影した外観。右下に見える大きなガラス戸は、土間スペースへの入り口。「夢まど」という断熱性能がとても高いガラス引き戸を使っています


玄関側(北東)の角度から撮影。水平に取り付けた大きな庇(ひさし)もK様邸の特徴のひとつです


玄関アプローチ。庇(ひさし)の端を台形型に造作することで、スッキリきれいに見せています


玄関アプローチ。グレーの玄関ドアは、ローバル塗装(錆止め用の亜鉛メッキ塗料)を施した特注のスチール製です。ローバルの塗装直後はシルバーグレーのマットな色合いですが、時間が経つにつれて少しずつ濃淡や光沢が現れてきます


北西側の壁に取り付けた、特注・ローバル塗装のスチール製窓枠です。窓枠の幅が一定でなく、幾何学的な形状になっているのが特徴です


表わしにした梁(はり)がカッコいい、大きな土間スペース。左側が玄関ホールになっていて、土間スペースとは2枚の大きな引き戸で仕切れるようになっています


入口側から撮影した土間スペース。奥の壁には、コの字型に大きな書棚を造り付けています。下地材に使うラーチ合板を仕上げ材として使うことで、ワイルドで力強い印象の空間になっています


玄関ホール。真正面には植栽を望むピクチャーウィンドウを設けています。天井はヒノキ合板を使い、「目透かし貼り」で仕上げました。板材の継ぎ目にあえて均等な隙間を設けるこの手法は、大工さんの腕によるものです


斜めから撮影した玄関ホール。仕切り壁を設け、その裏側に土間収納とシューズクロークを配置しています


土間収納には、小物類の整理に便利な有孔ボードと、傘掛け用のパイプを取り付けました


玄関ホールの突きあたりには、ピクチャーウィンドウと洗面スペースを設けています。このピクチャーウィンドウには、YKK AP社の高断熱窓「APW 430」を採用。トリプルガラスの樹脂サッシで高い断熱性能を持つ一方、窓枠は重厚なつくりになりますが、壁・床・天井内に枠を埋め込むことで、ガラス面だけが際立つスッキリとしたデザインを実現しています


玄関ホールの別角度。壁一面に有効ボードを設置しています


スキップ構造を採用したLDKの1階は、造作ソファのあるくつろぎのリビング。こちらの天井も、ヒノキ合板の目透かし貼りにしています


ソファの正面には大きな掃き出し窓があり、その先には縁側を設けています。こちらが建物の南側にあたります


1階リビングから、中2階にあるダイニングとキッチンを見上げた様子です。ダイニングへ上がる階段は、踏み板を引き伸ばすように造作し、ソファの肘掛けとコンセント付き収納ボックスを兼ねたつくりになっています


リビングの後ろ側、ダイニングとキッチンの床下には、いろんな使い方ができる、大きな収納スペースを設けています


階段を上がって、ダイニングとキッチンのある中2階です。梁表しの勾配天井を採用していて、その勾配の根元に間接照明を仕込んでいます


キッチン側から見たダイニング。キッチンカウンターの腰壁と背面収納の壁には、マットで無機質な質感が魅力の、灰色のフレキシブルボードを貼っています


ダイニングの壁に造り付けた壁面収納。スッキリした仕上がりを重視して、釘やビスを使わず「ビスケット」という接合部材で組み立てた力作です。また、2階へ上がる階段も、8センチ幅の極細のささらや平行四辺形に加工した踏み板、2点溶接した三角形の手すりなど、独創的な形状に仕上げました


ダイニングの斜め上、南側の窓際に設けたスタディルーム。建物の構造的には2階にあたります


キッチン側から見たスタディルーム。。なんだか空中に浮かんでいるように見えませんか?


本棚とカウンターを造り付けたスタディルーム。カウンターの正面には半透明のポリカーボネート板を貼り、その上部に間接照明を仕込んでいます。実用性とデザイン性を兼ね備えた造作で、夜にキッチン側から見上げると、幻想的な雰囲気になっています


スタディルームを反対側から撮影。廊下の向こう側はプライベートスペースになっていて、洗面室や主寝室、子供部屋がレイアウトされています


2階の廊下を進むと、左側に洗面室が見えてきます


使い勝手の良い、幅広の洗面スペース


2階の廊下の突きあたりに設けたのは、使いみちはこれからのお楽しみ、という遊び心あふれるカウンター。左側は主寝室です


勾配天井、床は絨毯貼りの主寝室。天井は、野地板(屋根の下地材)をそのまま見せる意匠を採用しているため、フシが少なく、できるだけきれいな野地板を選んでいます


主寝室の反対側にある子ども部屋。どの部屋も、ドア枠を壁に埋め込んでいるので、枠が薄くスッキリとしたデザインになっています


主寝室、子ども部屋、洗面室のすぐ近くに配置した、絨毯貼りの大きなファミリークローゼット。フローリングと違ってホコリが舞い上がらない点が絨毯貼りの長所です

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